真夜中、眠りから覚めてしまったアイリスは一匹の黒猫を目撃する。追った先は行き止まりだったが、黒猫は影と同化する。繋がった影と影を通過した黒猫は、再び本体に戻り、消え去るのだった。アイリスもまた、黒猫のように……。
という筋書きのパズルゲームです。ところで、みなさんは算数や数学は得意でしたか? きっと、多くの人が「そんなに」や「いいえ」と答えると思います。
りんごやみかんを数えていたのが、次第に数字だけを扱う観念的・概念的な内容になってきて、分数や少数でつまずく子が多いそうです。
このゲーム「Iris Fall」に出てくるパズルも、最初は「物理的には通れないが、それらの影を繋げる」ようなものが出てきます。ですが、進めていくと頭が痛くなるような数学パズルになっていきます。タスケテ。
見たまんまルービックキューブ。うわああああ!
しかも、解法は元より、どんな問題かも、どこをどう動かすかも明示はされません。動かしているうちに「ここを、こうするパズルだな」とか「ここをこう動かすと、こうなるんだな」と、まず意味から推測し、それが正しいのを確認しなければなりません。そうやって、やっとパズルを解け、先に進めるのです。
後半になってくると、上記のようなルービックキューブに代表される「あっちを立てれば、こっちが立たず」な内容になってくるので、慣れていなければ容易に詰まります。というか、私は詰まっています。タスケテクレ。
一応、ルービックキューブはクリアしたのですが、その先にある六角形が組み合わさったパズルで詰まっています。これ、アイリスちゃんは子供だけど、解けないんじゃないんですかねぇ(混同)。
ルイス・キャロルも本業は数学教師だったっていうし、当時の女王陛下が噂を聞きつけて「次にあなたが書いた本を読ませてください」と言ったところ、学術書だか何だかを送られて戸惑った、という話をどこかで聞きました。そういった意味では、共通点がなくもない……のかな?
決して、このゲームはアイリスちゃんを可愛がるゲームではありません。むしろ、それを期待してプレイすると肩透かしどころか、土俵から落ちたところにトゲが生えているような苦痛を味わうことでしょう。
くそっ、黒猫の生皮をはいでやる!(白兎違い)。
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