魔塔は、いわゆるローグライクを意識している。最初の強さは同じで、出るたびに最初からになる。道中でレベルアップし、アイテムを獲得していき、モンスターを倒し、踏破を目指す。たまに恒久的なステータスアップを得られる。
日本では馴染みがないジャンルを換骨奪胎するのは、ドラクエの十八番である。そのうち一つが「不思議のダンジョン」であろう。トルネコのあれだ。
最初は自分のいる部屋しかわからないが「レミーラの巻物」を使うと、そのフロア全体のマップが明らかになり、階段の位置もわかる。
果たせるかな、魔塔はどうだろう。最初から、どの部屋に敵がいるか、どの部屋が無意味な空っぽかわかっており、攻略法も一貫している。アイテムを駆使して難解な局面を切り抜ける必要もない。ドラクエの功罪がここに出る。
レベルを上げれば誰でもクリアできる、とした結果、大衆受けはしたが簡単になってしまった。ローグライクとドラクエは相性が良くないのだ。
あと色々……
- レベルアップ毎のスキルポイント振りが面倒
- 拘束時間が長い
- コロポカがすぐ死ぬ
くらいだろうか。コロポカは、怒り状態の20階ボスの攻撃が命中すれば一撃で死んでしまう。魔法使いという、魔力覚醒や早読みの杖がいるキャラであるにもかかわらず。
安西先生はバトルやプレイ内容に真面目な人だから、魔塔もきっと改善してくれるはずです。そう、きちんとゲームになっている魔塔が安西先生の技術の一面だとすれば、その真面目さのもう片面は「しずく、葉っぱにかかる時間の延長」なのでしょう。
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