インドの山奥で修行して……独裁政権を倒すゲーム

米国人エイジェイ・ゲールは、母イシュワリを亡くした。遺言は「ラクシュマナに連れ帰って」。遺灰を持ち、有効なビザもなく、エイジェイは母親の祖国である「キラット」に、半ば密入国のような形で入り込んでいく。

アメリカ大使館などあるはずもない。周囲はアジア人ばかりの観光バス。キラット特有の山道を走っていると、いきなり軍の襲撃を受ける。王立軍は、反乱組織「ゴールデン・パス」に悩まされていたのだ。

現在のキラット王の名前はパガン・ミン。ヘリコプターから降り、姿を現す。

ゴールデン・パス構成員を生かして捕まえるはずが、殺してしまった。現地の隊長に対し、パガン・ミンは……。

右が隊長。この後、ボコボコに。

パガン・ミンに半ば拉致されるように、エイジェイは宮殿に赴く。明かされたのは、パガン・ミンは、かつてエイジェイの母イシュワリを愛していたという事実だった。

イシュワリが入った壺を手にするパガン。手前のテーブルには、キラットの紙幣。もちろん、パガン・ミンの肖像が印刷されている。

エイジェイをキラットに入国させたブローカーは、ゴールデン・パスの一員だった。エイジェイの父モハン・ゲールもまたゴールデン・パスであり、その息子としてのふるまいを望まれる。

ブローカーが電撃による拷問を受けている中、エイジェイはこっそりと宮殿から抜け出す。その先で出会ったのは、反乱軍の一人サバルだった。

サバルの手助けで、銃撃戦の中をかいくぐり、エイジェイは車両まで逃げ込む。

ここから、本格的にゲームスタート。パガン・ミンのプロパガンダ放送をしているタワーを占拠したり、敵基地を攻略したりしながら、エイジェイはパガンを追い詰めていく……はず。

エイジェイは、前作FARCRY 3にあるような軟弱な若者ではない。FARCRY 3の主人公ジェイソンは、仲間が海賊に囚われてしまったので、しぶしぶ戦っているような面があるが、エイジェイはまさに米国人らしくノリノリで戦う。その姿は、好戦的ですらある(操作しているのはプレイヤーだけど)。

FARCRYシリーズのお約束として「超自然的で不思議な力」を得るが、今回は仏教をベースにしている。各地に「マニ車」という、チベット仏教でみられる車輪があるので、それを回すことで「カルマ」を貯めていくのだ(ん? カルマを貯める?)。

マニ車は、横倒しになった車輪が重なったような形をしている。車輪には経文が書かれており、回したぶんの経文を唱えたことになる、のだそうだ。そして、エイジェイのステータスとして用意されている「カルマ」は、貯めていくもので、減らしていくものではない。

これがマニ車。カルマを上げていくのは、仏教徒にとっては考えにくいが、上げると傭兵が強くなっていく。まさにカルマ。まさに業。

前述の通り、チベット仏教が元になっているので、国家「キラット」は、ネパールを意識していると思われる。というか、まんまです。各地に「シェルパ」がいて、物品の売り買いができます。まんまだな!

エイジェイの運命やいかに。パガン・ミンに銃弾をぶち込んでやる機会は、果たして訪れるのであろうか!?

ネクスト・ファークライズ・ヒーント!

ロンギヌス牧師

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