石黒……カズを超えて……

バーボンなんです。ごめんなさい。羊頭狗肉です。すみません。
純文学を楽しめるだけの素養を手にするには、まず純文学を読もう! と考えたけど、卵か鶏かじゃねぇか!

老年の男性の一人称。妻はガンを患い、死期が近い。少年だった頃、海辺に来た印象的な一家……巨漢で胸毛も濃い夫と、その妻と、口のきけない息子と、少年とのボーイ・ミーツ・ガールにはなりそうもない娘。

老年の男には娘がいるが、望んだ通りに育つはずもなく、チャラくヒョロい男とねんごろになっている。男は少年時代を回想する。恋をした相手は一家の娘ではなく、その母親だった。なお、メタボだの醜女(しこめ)だの、でぶだのといった直接的な描写こそないが、この人も、そういった体型である。

私はスティーヴン・キングの「ミザリー」の、あの女性を思い出してしまったけど、キングのほうが戯画化されているきらいはある。こちらは、それよりリアリティがある。映画版はキャシー・ベイツだったね。

特に、後半になってからの、怒涛の心理描写には押し流されること請け合い。私が求めていたのはコレだったんだよ! と感じたけど、そこは人それぞれなんで。

もう一冊、読んだよ!

悪態には、お国柄が出る。宗教的なもの、動物にたとえるもの、排泄物や陰部、病気……意味するところは、不快感である。

「くそ」は糞便だし、「畜生」は動物だ。「shit」も糞便で、「cunt」は女性器である。

しかしながら、そのような汚い言葉遣いをすることによって、逆にチームやグループ内の士気を高めている例もあった。さらに、悪態を使う頻度には男女差があるが、女性が男性に負けないようにするために、悪態をしばしば口にする地域もあった。

手を氷水につけ、我慢する実験。一方には悪態をつかせた。すると、我慢できる時間が長くなったそうだ。

8~14歳までを、日本の全寮制の学校で学んだアメリカ人男性に、とある絵を見せた。女性が床に座り、頭をソファに預けている、というものだ。この被験者たちに、それぞれ日本語と英語で「女性は何をしているか?」と答えてもらった。
日本語で説明すると「女性は婚約者を亡くし、自殺しようという考えている」であり、英語で説明すると「裁縫の教室が終わり、課題を作り終えてぐったりしている」と答えた人がいた。

日本語で説明すると、家族や喪失について感情を込めて語り、英語だと感情表現はなかった。

サンフランシスコに住む日系人女性に「わたしは◯◯になる」という文章の穴埋めをしてもらった。英語だと「わたしは弁護士になる」や「わたしは会計士になる」だったが、日本だと「母親になる」や「主婦になる」と答えたという。

たまーに論文みたいな本を読んだり買ったりしたくなるのですが、学術関係は高いし、そもそも売っている書店も限られます。だけど、これは普通の本で、読みやすいです。

あと、表紙の男の子は、スポンジボブを人間にしたように見えませんか? 私には見えます(そばかす)。

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