バイオ7に匹敵したゲーム
くすみ。くすんだ空気。はげた塗装。舞うほこり。西日。湿気。ゲームを三日坊主で中止しまうような人間に、最後までプレイさせるのに十分な「空気」だった。雰囲気とも言い換えられるし、秀逸なグラフィックだったともいえる。
百聞は一見にしかず
Alien:Isolationである。アイソレーションは「孤独になる」みたいな意味だったと思う。
主人公はアマンダ・リプリー。全部が英語だったし、最初にフェイスハガーにやられちゃう黒人の大男(ヤフェット・コットー、Yaphet Kotto。俳優)もいなかったので、いつの話かわかんなかったけど、どうやら映画のリプリーの子供らしい。
宇宙船のクルーとして調査に向かったが、不慮の事故から一人ぼっちになってしまい、なんとか脱出を試みる……のでいいはず。敵は無論、エクレアないしフリーザ第二形態みたいな奴と、それからアンドロイドや人間もいる。
エイリアンに見つかれば即死もいいとこなので、基本は隠れて行動する。相手がそれ以外の有象無象なら(エイリアンの前ではおんなじだ!)背後から忍び寄り、工具で一撃すれば倒せる、こともある。
リプリーらしく、船内で見つかるスクラップやセンサーの類を組み合わせ、パイプ爆弾や閃光手榴弾を作り、敵を倒すこともできる。ただ、後者の場合は光や大きな音を出すので「有象無象」に対しては一時的な目くらましにはなるが、もれなくエイリアンを呼んでしまうというオマケもついてくる。
リボルバーやショットガン、火炎放射器なども登場するが、エイリアンに対してはどれも足止めになるくらいだ。唯一、炎ならば退散させることもできないではない……が、やはり相手が相手なので、倒せはしない。
殺伐としているかと思いきや、意外とウェットな要素もあった。アマンダが、映画のリプリー(つまり母親)のボイスログを発見するシーンでは、不覚にも私は……。
To:アマンダ・リプリー
From:エレン・リプリー
「あなたがいつか、聞くことを願って」みたいな内容。
ゲーム的な内容は、うん、良くできてると思います。ストーリーとかは英語なんであんまり理解できなかったけど、とりあえず隠れつつ、敵を倒し、体をまさぐって手当り次第アイテムを入手し、進めば良かったんで。マップに目的地も◯で、ほんわかと囲ってあるし。
特筆したいのは、スイッチ類です。発電機を動かすためにAボタンを連打したり、セーブのための艦内電話にアクセスしたり、扉を焼き切ったり……それぞれ、やはり「雰囲気」を重視した操作になっています。
発電機 Aボタン連打を三回成功させ(そんなにきつくない)、さらにAボタンを押す。
封鎖された扉 Aボタンでバーナーを起動し、Lスティックで円を描くようにして穴を開ける。見えないがガイドがあるので、指定された範囲以外にバーナーは出ない。自分でやってる感がある。必ず通れるようになる。
扉封鎖ジャッキ Aボタンで工具を使い、LT+RTを押しながらLスティックを左に。力を入れる感じがよく出てる。
艦内電話(セーブ) Aボタンを押すだけだが、一回使うとしばらく使えなくなる。緊張感の演出に一役買っている。
片手レバー 扉を開けるのに操作。LTボタンを押しながらLスティック下(だったかな?)
両手レバー 大きな扉を開ける操作。LT+RTを押しながら、LスティックとRスティックを下。だったと思う。
電子扉のハッキング Aで機器を接続する。制限時間が出る。機器の画面は砂嵐だが、Lスティックのどこかの方向が「当たり」になっていて、まずそこを探す。探し当てた位置にLスティックを倒したまま、機器の画面に表示された幾何学模様を、候補一覧の中からRスティックで指定し、Aボタンで入力する。幾何学模様はいくつかの組み合わせで、たとえばEEならば「日三」に見えてしまうことがあるように、一覧の中から的確なものを見つける必要がある……って、文章じゃわかりにくいですよね。すみません。
等々。「それっぽい」操作が必要になるので、ゲームにのめり込めます。やっぱり没入感は重要なんだと再確認させられました。
欠点もないわけじゃないので、一応は書いておきます。ストーリー上で向かうことになる医療デッキで、大きなホールみたいなところに発電機が2つと、セーブポイントがあります。そこの通路の、ある一点を通ると、必ず上の通気孔からエイリアンが出てきて即死になります。サインとかなかったような気がします。
オートセーブはないので、こまめにセーブしとかないと、かなり前から再スタートなんてこともあります。
マップ上に目的地が表示されると書きましたが、やはり「ふわっと」なので「え? ここじゃないの? どこだよ!」みたいなことがありますし「え? ここ通れるの?」とか「え? ここ通れないの?」みたいになることも、ないわけじゃないです。だから、必要最小限度の範囲内(まるで法律みたいな文言だなぁ)で攻略を見たりしました。すみません。
最後に、撮影しておいたスクリーンショットでお別れです。
リボルバー
人間なら2発だが アンドロイドなら十発くらいいる
アンドロイドは白い血をゲロって死ぬ(なんでそこから)
エイリアンの卵!
彼らも生物として生き延びたいだけなんだね!?
でも皆殺しだー!
火炎放射器ゲット!
汚物は消毒だー!!!
ヒャッハー! 消毒だー!
(味方だったらしい。この後ゲームオーバー)
味方のアンドロイド サミュエルズを救うシーン
サミュエルズが指定した色のケーブルを機械から抜いていくのだが
途中からアラームで全部が真っ赤に……
しかも指示は英語だし……(この後ゲームオーバー)
最強の武器 ボルトガン
チャージショット専用だが 人間なんぞ一撃だ!
エイリアンに侵食された船内
卵もあるよ
左は火炎放射器
もう産まれてますね……
船外活動もあるよ!
宇宙服なので視界は狭い
そういや、宇宙船なのに重力があるとか、とんでもないハイテクだと今、気づきました。それなのにリボルバーとか火炎放射器とか、結構アナログなのが昔っぽいですね。
クリアしました。
「狩りの終わり」の実績解除。
リプリーは宇宙船「トーレンス」に戻れたが、そこには誰もいなかった……もしや!?
「ワレ ようかわいがってくれたのう」
みなさんお馴染み「最後の唐突なQTE」です
キーを下に入力しよう! しないと即死!
ヒィ……追ってくる……
最後のスクリーンショットでした。
エアロックからエイリアンを宇宙に排出。
それから、リプリーの行方はわからずじまい……。
最後、リプリーが宇宙に投げ出されて終わったんですけど……生きてるんですよね? 続編とかないんですかね?
あと……最後に言っておきます。
エイリアンって、美しいよね。
私はそう思います。
ぐらいです。















コメント
コメントを投稿