【謎】レモン片を含んだ死体【死因】

……あっ、この死に方もう見たことがある！（チャレンジ）

見た目は首吊りによる自殺。しかし、下半身を露出した男性で、口にはレモン片。

「ブレスコントロール・ノワール」

主人公は、小説界隈ならばどこにでもいる飲んだくれの私立探偵。メディア王から唐突な依頼の電話がかかり、行方不明の娘を探してほしいと依頼される。

メディア王の自宅に向かう途中、彼は人間を轢いてしまう。轢かれた男は生存していたが、主人公を強盗の相棒と勘違いし、車に乗り込んでくる。水を欲しがったので、主人公は仕方がなく、どこかへ水を取りにいく。

ここから、脱線が始まる。

水をもらいに行く途中の街で、娼婦が惨殺されている。主人公の子供時代のサーカス。サーカスにいた金髪の美女。ドラッグ。精神病院。イタリアンマフィアとアイリッシュマフィアの抗争。ホテル。地下ボクシング。キリスト教ではない、他の神々を崇めているらしい教会。地下へ続く縦穴と、その壁にびっしりとへばりついている死体保存のための冷蔵庫（死体安置所らしい）……。

ゲーム内は全て白黒。操作といえば、もっぱらテキストを読み、読み込むことだけ。

以下ネタバレ

首を絞めた状態で、男性特有の「一人で快楽を得る方法」を行うと、普通（とは何だ？）とはまた別の味わいがあるらしい。その際、レモンを含んでおくことで絶頂の瞬間に刺激で我に返り、窒息死を防ぐという方法である。

支離滅裂な世界は、主人公の作家が書いていた小説だった。クローゼットの中でこの行為をしていて事故が起こり、死んでしまったのだ。

最後に「アルバート・デッカー」と「デビッド・キャラダイン」の名前が出てくる。後者は「キル・ビル」のビル役で知っていた。五点掌爆心拳で死ぬボス役だ。

なお、二人とも「行為」の最中に窒息死している。

自分が純真な子供であったならば「行為」を知って戦慄したり、人間に絶望したりしたかもしれないが……ごめんなさい。既に「Six Feet Under」というドラマで知ってましたです。はい。

あと、レモンを含む云々はこのドラマにあっただけで、ゲーム内にそういう描写はないです。

「昔ながらの私立探偵ものかー」と思ってプレイしていくと、すぐに予想が外れ、もっと狂った世界が繰り広げられるのを味わえることでしょう。

作中には、1950年代のアメリカや、その暗黒街に関する話題が豊富に出てきますので、そういったノワール系が好きな方や、暗いほうの幻想に興味がある方におすすめします。

キーワードとしては「ロサンゼルス」とか「ダドリー・スミス」とか「禁酒法」とかになるでしょうか。

今日はここまでです。お読みいただき、ありがとうございました。