【ネタバレ】Ver5.1メインスーリーへの文句【注意!】

ドラゴンクエストシリーズが、いわゆる人の情に訴えかける内容で好評を得ているのは周知の事実です。MMOですが、ナンバリングである10もまた同じといえるでしょう。しかしながら、ある意味でそれは古い物語展開といえます。それでいいのです。それがドラゴンクエストに通底することなのですから。

魔王ユシュカが、副官ナジーンを失って悲嘆にくれ、その後で自分を取り戻すというのも、また王道といえるのではないでしょうか。それでも、その死がそれぞれの魔王ならびに「国家元首がわざわざ最前線に立つ」という事実によって構成されているならば、どうでしょうか。

三国が絡み合う、それだけで一つのゲームができてしまいそうな内容です。早く決着をつけるためには仕方がなかったのかもしれません。それに、ドラゴンクエストが大切にしているのは軍のドンパチの考証より、それこその人の情です。

ですが、バルディスタ・ゼクレス・ファラザード揃って、王が前線に立つというのはいかがなものでしょうか。ゼクレス魔導国だけは、変身するアスバルと、それを支配するエルガドーラがいなければならない以上、戦線に立つのもわかります。バルディスタの魔王ヴァレリアも強い力を持っています。でも、ゼクレス以外に魔王そのものが前に立つ理由は、残念ながら感じられませんでした。

となると、ナジーンの死は、王がずかずか出ていったせいになり(ゼクレスのせいでもありますが)、とても擁護できるものではなくなってしまいます。バルディスタも魔王が前に出たのは同様ですから、これは魔王の頭がどうこうというより、物語的な見せ場のためだと判断はできるのですが、それにしても、これは常識の範囲から逸脱しているように感じました。感じてしまいました。

リアルと創作のバランスと申し上げますか……私が気にしたのはそこでした。なんか、偉そうなことを言ってしまってすみません。文句しか言っていませんね。他のストーリーの粗はないか、あっても気にならない程度だと思います。ゴーラの愉快なトーンは、とても楽しみました。

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