【ネタバレ】10周年記念クエスト、報酬とイソップのキツネ

イソップの童話に、キツネとブドウの話がある。キツネは高所のブドウを手に入れようとするが、結局届かず「どうせあのブドウは酸っぱいんだ」と理由をつけるのである。こうして、キツネは自分の行いに整合性をつける。

人間も同様で、絵を描かせる実験というものが存在する。対象をA群とB群に分け、A群には描くことによって褒美を与え、B群には何も与えない。その後、A群には褒美を与えないようにするのだ。すると、何が起こったか。

A群は絵を描かなくなったのだ。B群は相変わらず、絵を描いていた。確か、外発的動機付けと内発的動機付けに関する実験だったはずである。「勉強しなさい」か「○○になりたいから勉強しよっと」の違いだ。

さて、このたびドラゴンクエスト10では、10周年記念クエストが最終回を迎えた。クエスト画面で報酬は「????」と秘されていたが、いざ受け取ってみると、しぐさ「お祝いリボン」だった。
常に新しいモーションを用意しろ、というのも無理な話なので、しぐさ「まわる」にエフェクトを付け加えたものだった。エルジュの衣装とか、スキルブックではなかった。

私は「まあ、こんなもんでしょ」と思っていたが、10周年の節目のクエストの結果がこれであると残念がった人もいるかもしれない。これをイソップの童話に牽強付会してみよう。

キツネは、届かなかったブドウが「どうせ酸っぱい」ことで頭の中で一貫性を持たせた。では、10周年クエストの報酬がしょっぱい(仮)だったなら、冒険者はどのように解釈するのだろう。

……よそう。うだうだ言っても仕方がない。

だが、もしも報酬が「????」ではなく「なし」であり、最初から何もないと明示されていたなら、どうだっただろうか。それこそ絵を描かせる実験のように、報酬がないにもかかわらず絵を描き続けたB群のように、クエストを楽しめていた可能性はないだろうか。

私は別に楽しめていたからいいです。3キャラで、それぞれ道具入り攻めパーティ、魔戦入り攻めパーティ、天地入り安全パーティ、で挑戦できましたんで。以下、強さが異なりますがラスボスのタイムをうろ覚えで。
  • つよい・道具入り攻めパーティ 10分くらい
  • ふつう・魔戦入り攻めパーティ 8分くらい
  • よわい・天地入り安全パーティ 11分くらい
他の内訳は両手剣バト、僧侶、旅orレンでした。だから、いかに道具と魔戦が攻撃面で強いかわかるというものでしたね。

※最後まで、分身して冥界の門をあちこちでやる攻撃の避け方がわかりませんでした。

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