図らずもさんまが真実を言い当てている……

どうやってユーザーの耳目を引くか? 位置情報を利用するゲームは、当然のようにご当地イベントを用意している。ドラゴンクエストウォークでは今回、ポートピア連続殺人事件とコラボし、地域限定クエストを配信した。
神戸、京都、淡路島に実際に赴かねば完全にクリアできないようになっている。内容は、ヤスに扮するカンダタこと「ヤスタダ」と共に、殺人事件を捜査するというものだ。クリアすればドット絵のヤス装備がもらえるそうだが、どちらにせよ遠い地域に住む人間には、きついとしか言いようがないのだった。

タレントの明石家さんまが「踊るさんま御殿」で「明日ライブがあるから○○まで来てくれ、と言って来てくれるのはファンだけや」とかなんとか言っていた。友人や家族では、そうはいかないだろう。だからファンを大事にしろ、という意味になっている。ポートピアコラボのために現地に向かうのも、恐らく相当なファンだけだろう。

この他にも、数か月前にドラクエウォークは地域限定のイベントを開催している。浅草なら雷おこし、のように地域に合ったお土産をゲーム内で獲得できるのだが、その地域というのが……
台湾でした。さすがにきつい……。

多くの人にプレイしてもらうために、ゲームは内容のみならずプロモーションにも多大な労力を払う。位置情報を使うドラゴンクエストウォークなら、簡単には達成できないような遠方を目的地にすることも、その一つだろう。話題にはなるのだから。

その他、どんなゲームに、どんな宣伝の内容があるのか調査を行った。
Refund Me if You Can
steamのゲームは、購入から2週間以内かつ、プレイ時間2時間以内なら返金ができる。このゲームはそれを逆手に取り「2時間以内にクリアして返金できるかな?」と、プレイヤーに挑戦状を叩きつけるような内容になっている。
第2弾も出るらしい。

「ドラゴンクエストトレジャーズ」ではVTuberとコラボしていた。
『ドラゴンクエスト トレジャーズ』堀井雄二氏と兎田ぺこらさんがボイスを担当するモンスターが登場! エンディング後には特別なモンスターも仲間に | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com https://www.famitsu.com/news/202212/22287073.html

インフルエンサーに宣伝してもらってなんぼ、というのが現代のやり方らしい。

  • 珍しい
  • 他人に言いたくなる
  • 持ってると自慢できそう
  • 有名な人がやっている
あたりの要素が重要だろうか。

遊戯王や、MTG(マジック・ザ・ギャザリング)に代表されるようなトレーディングカードゲーム(TCG)。MTGでは、指輪物語とのコラボパックで、世界に1枚しか存在しない「一つの指輪」というカードが存在する。無論、話題に上ったり高値がついたりしている。

なお、現物のカードは1枚しか存在しないが、コンピュータ用のMTGでは使えたりするらしい。

まとめ:
知られなければ売りようもないのだから、そういうのに注力するのも当然である。挙げた要素の中の一つ「他人に言いたくなる」は、恐らく最重要でろう。

つまり犯人はヤス。
犯人は美樹本。
犯人は松尾芭蕉。
犯人は乗客全員。

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