人間限界の数字、桁数(トラシュカ)

自然の中に1や2が存在しているわけではなく、人間が勝手に、わかりやすくラベリングしているだけである。葉っぱ1枚、2枚。獣が1匹、2匹。そういった中で、結果を厳密に測定するために得点といったものが存在するようになった。

現在、MMOドラゴンクエスト10では夏のイベント「幻の海トラシュカ」を開催している。短い時間でサクッと遊べ、限定報酬もあるなど人気のあるコンテンツである。あまり悪い評判を聞いたことはない。

時間内に、イカダ上のアイテムを取って総得点を競うミニゲームで、取ったアイテムの種類においてポーカーや麻雀のような「役」もでき、さらなる得点を期待できる。また「浮き輪」というアイテムで、速度上昇などの効果も得られる。

今年のトラシュカでは「はぐれメタル浮き輪」で、得点の3%が上乗せされる。これまでのトラシュカでは得点の一の位が常にゼロだったが、このため他の数字も入るようになった。つまり、これまでは得点を1/10にしようが問題はなかったわけだ。

では、なぜ10万や20万という桁数にしていたのかといえば、賑やかしに他ならないだろう。元々、お祭りのような限定コンテンツなので派手であるに越したことはないというわけだ。

ドラゴンクエストでは、ステータス系の数値は大体が999や255までだし、FFもHPの数値は9999がせいぜいだった。今はそうではないが、人間がすぐに認識できる桁数はたかが知れている。

「すごい」かつ「見やすい」を両立するステータスの数値は、どれくらいだろう? もしくは得点は? 後者の場合、10万や100万はよいとしても1000万くらいの点数になると、少しストレスを感じることになるだろう。

まあ、世の中には馬鹿でかいダメージを売りにするゲームもあるっちゃあるが。

サイコロを振っていた時代のゲームなら、せいぜい三桁までが数値の上限だったろう。コンピューターを使うようになると、もっと大きな桁を扱えるようになった。

人間の体は作りが古く、進化もそうそう頻繁には起こらない。群れをなす猿のように、上の言うことには逆らえないし、嬉々として部外者を排除する――他人をいじめる。畢竟、多すぎる桁にも対応できない。

なんでも仏教では56億7000万年後に弥勒菩薩が降臨して衆生を救済してくれるらしいが、よく言われる天文学的数値と比べてみたらどうだろうか。たぶん、10倍や100倍しても「すごい」「いつか」という感想、あんま変わんないと思う。

>1光年=9.5兆キロメートル
>らしいです。

>日常使われるのがキロメートル単位だとしたらそれの10兆倍が天文学の単位になってい
>るということですね。

とはいえ、メートルだろうが光年だろうが、1秒だろうが56億7000万年だろうが、2023年だろうが、人間が自然にラベリングしただけなんで、いくらでもいじれるわけです。最近は1秒とかは、原子の振動数を元に算出されるらしいですが。
1位! 17万8610点! 大卒の初任給かな?
令和4年、大卒は22万8500円! なんか認識ズレてたわ。
ソース

上このページの「新規学卒者」のPDFです。
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