落ち目になれば最盛期を思い出す、というのは当然の流れだった。「○○がいてくれたら」には、イチローかもしれないし松井秀喜かもしれないし、田中角栄かもしれないし織田信長かもしれない。そして、ゲームにおいても同様なのは否めない。
ドラゴンクエストが売れていないというより、過去にとても人気のあったコンテンツの復活である。「おたからの地図」がそれで、ドラクエ9のメインコンテンツといえる。ストーリーや育成は元より、ニンテンドーDSのすれちがい機能を活かしたDQ9ならではの遊び方だったのだ。「まさゆきの地図」や「川崎ロッカーの地図」という名前を聞いたことがある方も多いだろう。
このたび、ドラゴンクエストウォークが4周年を迎えるにあたり、その遊び方が実装される運びになった。このことを前にして、他のドラクエをプレイされている方の中には「どうしてこっちには」と思われるかもしれない。
MMOやソシャゲなら、協力や分け合いは日常的に起こるもので特筆すべきことではない。ある意味、一緒にプレイするだけで地図ならぬ時間をシェアしているともいえるのだ。それなのに、わざわざ「おたからの地図」を用意する必要があるだろうか? いや、ない……ああいや、すまんな。ドラクエウォークにはあるんだ(反語返し)
ドラクエウォークでは、モンスターが「こころ」を落とし、それを装備することでステータスを上げるのが主な能力の上げ方になっている。レベルアップで上がるのは+1や+2がせいぜいなのだ。だから、ウォークの冒険者は強くなるために「こころ」集めに奔走、いやウォークする。
レイド用のボスモンスターの「こころ」は強力だし、エンカウントすら難しいレアモンスターの、そのまた低ドロップ率の「こころ」は誰もが欲しがっている。筆者は「ギガンテス」のランクSのこころを、まだ一つも持っていない。
4周年アップデートの動画を見ると「おたからの地図」のシェアによって、こころを入手できる確率が上がることが示唆されている。自分の名前がついた地図が全国的に評判になれば、それこそ第二第三の「まさゆき」や「川崎ロッカー」になれるわけだ。
というわけで、ドラゴンクエストウォークの4周年おめでとうございます。次の投稿は、特別な記事にする予定です。
次回「職質」
必死に乗り切った経験も、いつしか日常の一部へと堕していく。キリコが飲むウドのコーヒーは苦い。
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