ドラクエはサガより優秀か

ゲーム情報サイトIGNには、辛口レビュアーの渡邊卓也さんがいる。編集長のクラベ・エスラ氏は問題ないことをXで表明しているし、私もそう思っている。見当違いなことは何一つ言っていないからだ。

渡邊氏は今回、HD-2D版DQ3のレビューを掲載されていた。 

なぜ、HD-2D版『ドラクエ3』では「ラリホー」が“最強呪文”なのか?

以前、同氏はリメイク版ロマサガ2もレビュアーされていた。

もはやサガではなくふつうのRPGでは? リメイク版『ロマサガ2』から見る「サガらしさ」

両方を読んだ上で私が感じたのは「ドラクエのほうが好評だ」だった。逆に言えば、ロマサガ2リメイクのほうが、言葉がきつかった。

しかしながら、あくまで私見に過ぎず、数値で比べているわけではない。そこで「AIテキストマイニング」というサイトで、両方の記事を比較した。

https://textmining.userlocal.jp

なるほど、ドラクエのほうは「ラリホーがよく効く」という旨だし、ロマサガ2のほうは「サガらしさ」に焦点を当てている。自分のの感覚と、AIのいうスコアの高い単語は同様の結果となっているといえるだろう。

解析にはいくつかの項目があり、記事「DQ/サガ」に出てくる言葉を種類「特徴的/一般的」でマッピングしたものがあった。「DQ/特徴的」「サガ/特徴的」「DQ/一般的」「サガ/一般的」の4種類である。

項目のうち、私が注目したのは頻出する単語をカウントしたものだ。

うち「形容詞」は注目に値する。いわんや「良い」とか「悪い」、「面白い」「つまらない」という言葉のことである。上記画像のうち右側「形容詞」を、以下に拡大した。

形容詞「いい」を全体で100とすると、ドラクエ66に対してサガ34だった。しかしながら、ゲーム自体に対して使われたのか、システムや何かの判定の結果に使われたのか不明ではある。それでも、自分が感じた「ドラクエのほうが好評」という感覚には、一定の寄与があるだろう。

以下、単語の出現比率である。

  • 「いい」ドラクエ66:サガ34
  • 「おもしろい」ドラクエ66:サガ34
  • 「悪い」ドラクエ33:サガ67
  • 「難しい」ドラクエ33:サガ67

まとめ

以上の点からわかるのは……特にない。単語の出現比率からして、悪いイメージを想起させる言葉がロマサガ2Rのほうに多かった、程度である。ドラクエ3リメイクのほうが優れていたとか、ロマサガ2Rのほうに風当たりが強かったとか、そういう事実ではまるでない。ましてや面白さにも、ライターさんの好みにも、何も関係がない。ただ、出てくる言葉から感じる印象を理由として、ロマサガ2Rのほうにネガティブさを抱きやすい、くらいだ。

最後に、他に注目している記事へのリンクを以下に載せる。

「しんざき」氏による、ロマサガ2リメイク評。渡邊卓也氏とは、ほとんど正反対だ。

渡邊卓也氏による「豆狸のバケル」評。

サガやりこみ界隈動画勢の有名な人。最小戦闘回数、メニュー画面禁止、FF6の最小歩数……もはや苦行僧。

せんせい。

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