美味しいごはん=体に悪いって思ってない?

飢餓に苦しむ時代のほうが、遥かに長かった。果実を見つければ絶対に手に入れねばならないし、狩れる獣は狩らねば、生き残れなかった。

そんな中、すぐエネルギーになってくれる糖質や、カロリー豊富な脂肪は、優先して摂取すべきものであり、必然的に味覚も、それらを美味しく感じられるように変化した。美味しい、もっと食べたい、そうすれば生き延びられる、と。

つまり、美味しい=生存に不可欠、であり、体には良いといえるだろう。それしか食物がなければ。

昨今の糖質制限ブームや、ダイエットには不可欠である脂肪を抑えた食事もまた、私たちが本能に抗おうとする試みである。やろうと思えば幾らでも食べられるだけに、私たちは自身に不自然な行動を課す。

美味しいものは、体が美味しいと感じるようにできているのだ。しかし、ごく最近始まった農耕や牧畜により、過量に食べるようになってしまった。のではないか。

そんなことを考えた。

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