ベロニカ×サンリオ(長文)

男の子には戦う人形、女の子には着せ替えができる人形。この傾向は差別ではなく、明らかに生物学的な特徴に根ざしたものです。大多数の彼らは、そのような人形を好むように生まれついているのです。

つまり、かわいい女の子が剣やら銃を持って戦ってしまえば、ましてや男性にとっては武器と繁殖相手を一度に入手できたようなものであることでしょう。

人類は、あらかじめ人間の顔を認識できるようプログラミングされて生まれてきます。そうでなければ親を親とわからず、後を追えず、外敵によって捕食されてしまうからです。親の顔を見て笑うこともなければ、「いないいないばー」を楽しむこともできないでしょう。

その弊害、ないし派生した能力に、無生物であろうとも「顔っぽいもの」があれば、顔貌として見えてしまうという現象があります。

ご経験があるのではないでしょうか。木の節が顔に見えたり、なんでもない三つの点「∵」(数学における「なぜならば」の意)が顔に見えてしまったり、と。

これが長じてしまえば、地震や雷のような天災によって岩が砕けたり、木々が燃えたりした後、岩塊や倒木に偶然にも人の顔を発見してしまうことも容易になります。古代の人間は、そこに怒りの顔や悲しみの顔を、自分たちの感情として投影してしまえば、アニミズムも起こります。山の神様とか、風の神様とかね。ナマズもかな?

このような前提において、テレビゲームの登場人物を見ていきますと、大体において男性も女性もバトルをする存在ということになります。昨今のゲームならば、装備品によって見た目が変化するのも当然のようにシステムとして実装されています。

女性のキャラクターの装備をやりくりし、かわいかったり格好良かったりするコーデを探そうとするのも当然といえます。むしろ、やらないほうがおかしいのだ、と。

何が言いたいのかといえば、PC版のドラゴンクエスト11において、やっとベロニカの服のテクスチャ(模様)を変更することに成功したのです。

いつものベロニカであれば、赤ずきんみたいな身なりですが、このMOD(改造するためのパーツ)を使えば、白地にサンリオみたいなキャラクターが多数あしらわれた格好に変えることができます。以前チャレンジしましたが、どこがいけなかったのかどうしても成功しないままでした。ですが本日、やっとのことでベロニカを自分好み(語弊)にすることができました。
 とはいえ、それはベロニカなのでしょうか? いえ、人間なのでしょうか? こんなチンチクリンで、目ばかり大きい人間がいるでしょうか? にもかかわらず、私たちはそれを人間の、魔法使いの、少女の、ベロニカであると識別しているのです。私は、人間の顔を見分ける練習をしていただけではないのでしょうか? まるで、木の節に人の顔を見出すように……。

小難しくてすまん。(つまり、ベロニカの着せ替えができて、とても嬉しかったということを記事にしたんですよ)

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