ドラゴンの価値は下がっている

経済学でいう需給の関係のようだが、数が多くなれば、それだけ価値は下がるのである。かつては高級品であった自動車やテレビ、そして……ドラゴン。

ドラゴン。中世の絵や聖ゲオルギウスを持ちだすまでもなく、既に我々にとっては基礎的な知識の一つとして頭の中に棲みついてしまっている。その一因が「ドラゴンクエスト」であり、ドラゴンの価値を暴落させている。

かつて堀井雄二は、タイトルについて「ドラゴン」と、当時はまだ聞きなれぬ言葉であった「クエスト」を組み合わせた、とインタビューに答えた(要ソース。頭の中にはあるのに)。他にも組み合わせたものがある。それは「ウィザードリィ」と「ウルティマ」であり、フィールドの見下ろし画面や、正面に敵のグラフィックが立つバトル画面などがそれである。

そこまで言及しなくとも、堀井の「ポートピア連続殺人事件」に登場する3Dダンジョンで「もんすたあ さぷらいずど ゆう」の、イースターエッグのような文言がみられることからも、影響は明らかであろう。

もはやドラゴンは普通に倒せる存在であり、凶悪な化け物というより剣や魔法といったガジェットの一つになった。

だが、何人たりとも寄せつけぬ存在は、いまだにいたのだ。
スマホゲームWizardry Variants Daphneのイベントで「火竜」が実装された。ここはドラクエに関するブログであるが、前述のようなこともあるので「サプライズド ユウ」しても問題あるまい。

普通、運営型ゲームのイベントボスといえば軽く倒せるものだ。玄人向けとしてハードやエクストリーム難易度が実装されることこそあるものの、あくまで「やりたい人だけやってね」である。

だが、これはWiardryだった。

死に、復活し、また挑み、また死ぬ。生と死の輪舞であり、あたかも筆者がドラクエからWizへ回帰したかのようである。惑星の運行。太陽たる堀井雄二を中心として、衛星ドラクエと衛星Wizardeyは公転していたのだった。そして、それぞれ自転という輪舞をしている。

早い話が、やっとのことで火竜を倒せて嬉しくてたまらず、こんなブログを書いてしまったのだ。
並大抵の苦労ではなかった。あたかもTRPG全盛期のドラゴンに、現代の甘やかされたゲーマーが挑むような労苦だった。

「もう回復もない。仲間も僧侶アリスと僧侶ガリーナの六人中二人が死んでいる。だめなのか……」そう思いつつ、これで終わってくれ、頼む、と最後の一撃になるべき剣を振りかぶった亡国の王女ラナヴィーユの動きがスローモーションになり、その瞬間は訪れた。巨竜が堕ちたのである。

筆者は胸に熱いものを覚えた。それこそ、原初のRPGプレイヤーがダイスロールで成功判定を出し、その目にドラゴンが屈した瞬間のテーブルの沸き立ちようであった。

その時こそ、現在と過去、ないし現「代」と過去が繋がった。輪舞はお互いが直線で結ばれ、螺旋を描いて止揚していくのだった。

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